脱炭素に向けた取り組みを加速する目的でこのプロジェクトが始まり、再エネ比率を向上させるための具体的な活動の立案と実施や、近年社会実装が進む次世代エネルギーの対応に向けて情報収集を行いました。
その中で、過去にも何度も検討してきたが、実現には至らなかった太陽光パネル導入の実現やCO2排出量実質0のグリーン電気への一部切替を実現できたこと、今後の道しるべとなる2030年再エネロードマップを作成できたことは大きな成果であったと思います。
また省エネ効果が見込める遮熱・放射冷却設備について、プロジェクトチーム主導でスモールスケールによる一定期間の実証試験を行い、本設置に繋げるなど、今までになかった取り組みも実現することが出来ました。
プロジェクトがスタートしてからは、机上での議論でなかなか検討が進みませんでしたが、スモールスケールでまず試してみるといった姿勢を大事にすることで、成果に繋がったと思います。
プロジェクトで作成した再エネロードマップに沿って、全工場の太陽光パネル設置を進めますが、屋根の耐荷重が少ない工場もあるので、ペロブスカイトや薄膜軽量タイプの太陽パネルの情報収集も並行して行います。
省エネ設備についても積極的に導入を進めますが、プロジェクトで取り入れた実証試験を行い、効果や運用性の検証を通して最適な設備選定をすることで、確実なエネルギー削減と環境負荷低減を目指します。
また、水素や合成メタンなどの次世代エネルギーに関する最新情報の収集と技術動向の把握に努め、今後の事業展開に活かせる知見の蓄積と次世代エネルギーへの対応力を高めていきます。
世界情勢を見据えるとともに工場の耐用年数や編成を判断しながら太陽光発電や蓄電地の新たな設備導入を進め効率的な温室効果ガス発生の抑制を進めていきます。
エネルギー問題だけでなく、廃棄物の資源化、サーキュラーエコノミーの構築など、大きな枠組の中で環境負荷低減に向けた活動に取り組んでいきます。
そのために、環境問題に関心があり、何にでも興味を持って分野を超えて協力できる人材を必要としています。
環境問題への取り組みは、会社としての中長期的な重要な課題だからこそ、企画室がプロジェクトに入り、各部門からのメンバーと一緒に取り組んできました。新たなチャレンジが出来たことに達成感も生まれ、今回をスタート地点として2030年ロードマップを進めていきます。